NEPAPI BLOG
海外移住したフリーランス夫婦
HurryとRachel

【旅行記】若かりし無謀な時の海外一人旅《緑の電気》

私の次の行き先はなんとアラスカ。

私の憧れていた場所の一つだ。

シアトルにいた時に知り合った人の旦那さんの実家がアラスカで、自分もちょうどその時アラスカに行く予定だから「アラスカで会いましょう」と誘ってくれたのだ。

モリタ:アラスカに行く準備はできてるの?

私:?

モリタ:今のアラスカは極寒だよ

私:私コート持ってない・・・

モリタ:買ってから行った方がいいと思う

季節は10月の下旬。

首都アンカレジの気温が大体0度を下回る時期だ。

この時期は山には雪が降っている

積もった雪のラインが直線なのが興味深い

 

ということで、急いでコートを買いに行った。

カナダは寒い地域だけあってコートの種類も多いし値段も安い。

私は羊革で裏がボア仕様のもこもこコートを約1万円くらいで買った。

実のところこのコートがすっごく暖かい。

ダウンコートよりも断然暖かい。

日本に帰ってきても、長い間このコートにはお世話になった。

空港までモリタさんに送ってもらい、いざアラスカへ。

アラスカに到着するのは夜。

着陸に向かって下降していく機体。

私は窓の外を見ていた。

私:へーアラスカの飛行場って緑の電気なんだなぁ

降りていく間、窓の外が緑っぽかったのだ。

着陸後、飛行機の外に出て案内に従って場内の入り口に向かって外を歩く。

ふと見上げると、緑のオーロラだった。

私:・・・・へっ?

思わず二度見したが、入り口までは数メートルだったからすぐに場内に入ってしまった。

迎えにきてくれていた友人の車に乗り、彼女の友人宅へ。

そこでまた数日泊めてもらう。

ベットの中でもう一度復習。

私:やっぱりあれはオーロラだった!!

 

こんな感じの色のオーロラだった

 

次の日、宿泊させてくれた奥さんにオーロラの話をした。

奥さん:そういえば今日の夜に高確率でオーロラが見える予報が出てるから友人が行くって言ってたわね

私:行きたい

奥さん:いいんじゃない

私:あなたは行かないの?

奥さん:見に行くの大変なのよ・・・

まず時間帯が夜中、場所は車では途中までしか行けないので山を歩かないといけないらしい。

アラスカの夜中は本当に寒い。

すでに川の水も凍り始める時期だ。

私:うーん、今日の夜までに考えてみる

10月といえど昼でも草が凍る寒さ

 

とりあえず今日はアンカレジ探索をするつもりだったので、路線バスに乗って出発だ。

アラスカはとにかく土地が広大。

通常のバスも隣町まではハイウェイを走る。

アンカレジまではバスで1時間くらいだったと思う。

いつも海外のバスに乗って思うのは「日本のバスは色々と過保護だ」ということ。

アラスカのバスも他の国のバスと同様、客を甘やかしたりはしない。

外気温と変わらないくらい車内が寒いのだ。

私は途中でトイレに行きたくなったのだが、バスはそうそう止まらないし、本数もそんなに多くない。

いつゴールに着くか定かでない極寒のバスの中で耐えるに耐えて、着いたら一目散に目に入った大きなショッピングモールに駆け込んだ。

真ん中が吹き抜けの高級そうなデパートに入ってしまった。

トイレを探す余裕もないので、ジュエリーショップに駆け込んだ。

私:緊急なの!トイレどこですか?!

ショップのお姉さん:えーっと、ここの階にはございません。上に登っていただいて右手にございます

私:ありがとー

と言って、高級モールの中を全速ダッシュでトイレに駆け込んだ。

トイレが済んだら、申し訳ないがこのモールに私が買えるものなどそうなさそうなので外に出る。

アンカレジの街の印象は「広い」だ。

道も空もなんか広い。

ぶらぶら歩いていると可愛いお土産物やさんが目についた。

ポストカードを見ていると昨日見たオーロラと同じ感じのオーロラのカードをみつけた。

また、今では日本でもお馴染みになったタンブラーだが、その頃の日本では「タンブラー」という言葉をきいたこともなかった。

シアトルではみんなが片手にタンブラーを持っていたので「あれいいなー」と思っていた。

このお土産屋さんに売っていたのでポストカードと一緒に購入した。

アラスカの地図が描いてある700mlくらいはいる大きなタンブラー。

私のお気に入りとなり、羊革コートと同じく長いことお世話になった。

この後は宿泊しているところの奥さんと待ち合わせてステーキ屋さんへ。

鉄板に乗った分厚いステーキが食べれるお店だ。

 

別日に行ったレストランの入り口には

流れ続けるチョコレートの滝があった

 

シアトルは私のイメージしていたアメリカと違っていたのだが、アラスカがイメージ通りのアメリカだったようだ。

タンブラーの代わりにコーラ飲みながら歩いている人によく会うし、みんな私よりでかい。

そして寒くてコートを引っ被っている私の横をジャケット1枚で歩いていくおじさん達。

ケリーにいた時も思ったが、自然が生活に身近だと人もおおらか(大雑把)になる。

アラスカにはあと1年くらいいたかったなぁ・・・。

ちなみにあまりに寒いので意志虚弱な私はオーロラを諦めた。

初日に見れてしまったことで満足してしまったことも否めない。

私はアラスカの1週間ほどの旅行を終えてシアトルに戻る。

今度は別の友人宅で共同生活だ。