NEPAPI BLOG
海外移住したフリーランス夫婦
HurryとRachel

【旅行記】若かりし無謀な時の海外一人旅《車を運転する》

海外に1年間住むために準備したもののひとつが国際運転免許証だ。

なにかの役に立てばと思って取っておいたのだ。

クリスティーナの家が人里離れたところだったので移動は彼女の車である。

と言っても、クリスティーナは車嫌いなので、彼女の移動の大半はロードバイクだ。

ということで「車は好きに使ってくれていいよー」と親切に申し出てくれた。

アイルランドで車を運転するためには国際運転免許証と2日間の運転講習が必要だった。

ちょうどオランダ人奥さんの娘婿が教官として働いていたので彼に頼んでくれた。

アイルランドは日本と同じ車両左側通行なので感覚はほぼ同じだ。

講習には自分の車(正確にはクリスティーナの車)を使う。

教官が指示する通りに運転し、教官が項目をチェックしていく。

 

アイルランドの速度表示はマイルだ。

細い道にも速度標識が立ててあるのだが、どうみてもその速度では走れそうにない設定になっている。

日本は標識通りの速さで走ると後ろから煽られるくらいなのに・・・。

私:標識のスピードで走れないですよね

教官:当然さ、標識のは「これ以上出したら確実に死ぬ」と言う速度が書いてあるんだよ

なるほど・・・じゃ標識いらないんじゃない?

 

私は運転が下手ではないので特に問題なく講習が終わった。

講習というより近場の観光地巡りをしに行ったようなもんだった。

Lady’s viewを見に行ったり、美味しいアイスクリーム屋さんまで行ったりと観光案内してもらった。

講習が済んだら保険に入ってお金を払って終了だ。

 

有名な観光スポットLady’ View

ここまでの山沿いの道がとても美しい

ドライブにはもってこいの道だ

 

Kerryは田舎なので車の通りも少なく運転しやすい。

正直慣れてしまうと「法定速度」くらいのスピードで走れるようになる。

そのため大通りから中に入った道路には動物のぺちゃんこになった死骸をよく見ることになる。

一番よく見るのはカラスだ。

タイミング悪く地面に降りた瞬間轢かれちゃうのだろう。

または低空飛行時に車に当たってしまうのだ。

つまり「法定速度」というのはここではそれくらいのスピードってことだ。

だから歩くときは車の音に敏感でなければいけない。

 

車を運転するにあたっての別の危険はアスファルトの状態だ。

私がアイルランドにいた年の夏が猛暑だったのだが、夏の暑さでアスファルトが溶けるのだ。

溶けて、車に引っ付いて、道路に穴が空いて、引っ付いたアスファルトが落ちて大きな石の塊のようになってそこら辺に落ちている。

踏むとパンクするので気をつけなければいけないが、避けようがなく踏んづけて一度パンクしてしまった。

 

あと危険というほどではないが、日本ではあり得なかったことがひとつ。

Kerryは田舎なので街から街までの距離がそれなりにある。

そして旅のお供としてよく食べるのが、バナナ、にんじん、りんごだったりする。

日本のものと違ってサイズがかわいらしく、パクッと食べるのにちょうどいい。

人参1本カバンにポイと突っ込んでいくのだ。

車でショリショリ食べながら走る。

さてKerryは自然豊かな場所なので道路のそばがすぐに林だったり野原だったりする。

「自然のものは自然に返しましょう」ということで、人参のヘタとかバナナの皮を車の窓から野原に向かってポーイとなげるのだ。

もちろんアスファルトやレンガの上にそれをしたら怒られる。

あくまで土に返すことが目的だ。

ただ投げるのが下手くその人もいるので気をつけないと車にパチャっとなる。

車間距離を保って走るべし。

 

次回はクリスティーナとの思い出の一つを書こうと思う。