NEPAPI BLOG
海外移住したフリーランス夫婦
HurryとRachel

【旅行記】若かりし無謀な時の海外一人旅《アメリカへ》

ビザが切れるまでは残り10日ほど。

行き先も決まりまずは急いで航空チケットを取る。

とりあえず一番安いチケットを取った。

さて、方向音痴の私は非常に地理に疎い。

そしてアメリカに行くと言ったもののアメリカは広いのだ。

クリス:アメリカのどこ?

私:シアトル

クリス:太平洋側じゃん

私:そうなの?

地図を見たら日本から行った方が近い・・・。

アイルランドからはシアトルまでチケットが往復約8万円くらいだったと思う。

アメリカは3ヶ月以内であればビザなしOKだ。

クリス:いつ帰ってくるの?

私:いるところなくなったら帰ってくる

クリス:OK

 

シアトル中心部にある市場の入り口

 

そこからは正直どんなふうに過ごしたのか記憶がない。

気がついたらアメリカに着いていた感じだ。

アメリカの大西洋側のどっかの大きな空港でトランジットした気がする。

乗り換えに時間があったのだが疲労していたので空港の椅子で寝る。

アメリカの空港は危ないと言われていたので、とりあえず子供がうじゃうじゃいる家族連れの団体のそばで寝た。

この頃にはどこででも浅く寝れる体質になっていたようだ。

起きたらちょうどいい時間だった。

なんの騒動もなくシアトルまで到着。

アメリカの空港はヨーロッパよりもボディーチェックがキッチリだったがノリは軽い。

靴や上着などを脱がなくてはならず、係官の女性にも体をベタベタ触られる。

チェックが終わると靴を履いたり上着を着たりと時間が多少かかるのだが、暇な係官の人たちが色々話しかけてくる。

係官:どこいくの?

私:友達ん家

係官:俺も連れってってよ、ここの職場すっごい暇だから

私:ポケットサイズに縮まるならポケットに入れて持っていってあげるよ

係官:そりゃむりだwwww

と、でっかい腹をボンボン叩いている。

ロンドンでは眉毛をピクリとも動かさないサイボークのような係官しかいなかったので、欧米とひと括りに考えるのは無知だな・・・となぜか反省してしまった。

シアトルの空港には観光案内した彼女が迎えにきてくれた。

名前を書いていなかったな・・・。

今更で申し訳ないが、私は人の名前を覚えるのがすこぶる苦手だ。

なのでこの旅で散々お世話になった人たちの名前の八割は覚えていない。

(その割に、自分とほぼ接点がないのになぜか覚えてしまう名前もある・・・)

かと言って、私が命名するのも申し訳ないと思い代名詞などで誤魔化してきたのであるが、そろそろ名前をつけないとややこしくなってきた。

(ちなみにクリスティーナは彼女の本当の名前だ。)

というわけで、アメリカ人の彼女の名前は「ジェーン」とする。

ジェーンの車で彼女の家まで向かう。

5車線の道路を始めて見た。

また信号が赤でも進行方向の車の流れを邪魔しなければ曲がってもいいとか(言いたいことをどう表現していいかわからないため、なんとなく言いたいことを汲み取って読んでいただきたく存じ候)なんて合理的だろう。

ジェーンの家は半地下になるおしゃれなアパートの一室。

そしてすっごく綺麗好きだった。

シアトルは街全体がかなりキチンとしている印象だ。

「私が想像していたアメリカと違うな」というのが最初の感想。

さてこの日は夕方に着いたのだが、時差もあってかなり眠かったのですぐに就寝して明日から行動することにした。

・・・のはずだったが、起きたら次の日の夕方になっていた。

1日が潰れてしまった。

正直ここからの3週間は特筆すべきことは特にない。

ある一定の水準になると、日本でもアメリカでもどこも大して変わらない生活になるからだ。

電気はつくし、時間通りバスは来るし、家の鍵はかかるし、お店に行けば物はあるし、想像以下になることも以上になることもそんなにない。

それはとてもすごいことだと思う。

ずっと住み続けるならそんな所がいい。

何か思い出すことを書いてみると・・・

・納豆とキムチが近くのスーパーに売っていて、家で食べたら綺麗好きなジェーンが「これ無理」と言って窓を全開にした。

・彼女の家の冷蔵庫には水しかない

・シアトルの朝は早く、朝5時くらいからモーニングをカフェで楽しむ人がいっぱいいる

・レストランで食事をするとチップを客側で計算しないといけないので、何人かでご飯を食べにいくとレシートの裏が計算式で埋まる

・シアトルの人たちは細身でそれほど身長も高くない人が多い

・対岸から見るシアトルの夜景は絶景

 

当時のシアトルの夜景ポストカード

 

さてジェーンの家には3週間いる予定だった。

というのも家の契約上、「3週間以上他人を泊めては行けない」となっているからだ。

ということで次の行き先だ。

実は乗馬ショップのお姉さんのお母さんから情報をもらっていた。

次回はまた国を跨ぐ話。