Toulouseにはもうお馴染みになってきた格安飛行機Jetstarで。
「お馴染み」というのは慣れ親しんだということではなく、諦めて期待しないことに慣れたという意味でだ。
案の定、飛行機は地方の接続の悪い飛行場に着陸。
そこから何とかして待ち合わせ場所まで行く。
電車を使うことが多いのだが、電車の乗り方や切符の買い方が国によってかなり違うので結構難しい。
フランスでは切符発券機の使い方がちょっとクセがあったが、乗り方は切符を買って改札を通って乗ればいいので日本とだいたい一緒だ。
大都市Toulouseも郊外は長閑
Toulouseが私の初フランスになる。
そこでの発見をいくつか書くと・・・
・フランスパンは剥き出しで持ち歩くもの
奥様がズボッとそのままカバンに突っ込んで持ち歩いていたり、おじいさんが棒切れを持って歩くかのようにフランスパンを持って歩いている。
・100%ジュースはスーパーに売っていない
スーパーにジュースを買いに行ったのに100%ジュースがなくて、手ぶらで店を出ようとしたらレジの人と警備の人に呼び止められた。
「100%ジュース売ってないんだもの」と言ったら笑って通してくれた。
・英語は通じない
「通じない」というか、通じない「ふり」をされるというか・・・。
カフェで「コーヒー」というと無言で見返されたので「カフェ」と言ったら笑顔でコーヒーを渡してくれた。
「トイレ」と言ったら「は?」みたいな顔をされたので「トワレット」と言い直して場所を教えてもらう。
まぁ本当にわからなかったのかもしれないけども。
・日本大好きな人によく会う
これは流行なども関係しているかもしれないが、私がお世話になった夫婦も日本好き。
入り口はほぼアニメだ。
今ならアニメから日本ファンになる人の話などを耳にする機会も多いが、当時の私にはびっくりだった。
夫婦の家には「ドラボンゴール」アニメのDVDと「太陽の子エステバン」のDVDが揃っていた。
どちらも私の幼児時代に流行ってたやつだ。
ドラゴンボールは今でも人気だから知ってる人は多いだろうが、「太陽の子エステバン」をフランスで見ることになるとは思わなかった。
夫婦の友人たちと接することもあったが、私の知らない日本アニメを知ってたりして驚く。
・食事が美味しい
アイルランドからのフランスだったので余計にそう思ったのかもしれない。
食事の選択肢の豊富さと美味しさはさすがフランスなのだ。
「そこら辺のカフェでサンドイッチ」というだけでもそれなりに種類があるし美味しい。
もちろんアイルランドにも美味しいお店はあったのだが、どこでもそこでもというわけではなかったのでね。
・運転があり得なく乱暴
パリの運転が荒いという話を聞いたことはあるが、南部は一段と荒い。
実際、保険も南部の方が高いらしい。
車に乗せてもらったが、急ブレーキと急発進は当然のこと。
割り込みも後ろを見ずに割り込んでいくもんだから全員が急ブレーキだ。
信号が変わった瞬間にアクセルを踏み込んで急発進しないと、後ろからのクラクションがすごい。
なので運転手の姿勢は基本前屈みの戦闘体制だ。
ネパールのカトマンズの運転も怖いが、Toulouseはレベルが違う。
ちなみに車に乗せてくれた女の子は日本のアニメキャラのトレーナーを着た可愛い子だったが、すでに2回くらい廃車にするような事故を起こしてると言っていた。
Toulouseの市役所みたいなところ
重厚感がすごい
そういえばToulouseでひとつだけ若干トラウマになったこと。
ある建物でエレベーターを使った時のこと。
もともとエレベータの浮遊感が嫌いなのでできるだけ使わないのであるが、階段が見当たらないまたは階段の治安が悪いことがある。
そういう時は仕方なくエレベーターを使うのだが、その時使ったエレベーターが調子の悪い子だった。
変な音を出しながら動いていたので嫌な感じはしたのだが、ガコンといって途中で扉が開いた。
目の前が天井と床の境目。
ヨーロッパ全部ではないと思うし現在は知らないが、大体にして緊急電話のボタンなど当てにはならない。
私はしばらく考え込んでしまった。
床部分の上側に這い出るには隙間が狭いしちょっとが高い。
下の階にジャンプするにはこれまた高い。
悩んでいたら扉が開いたまま急に下に下がって何事もなかったようにチンと鳴った。
もしも這い上がる選択をしていたら、エレベーター動き出すと同時に高確率でニュースネタになってしまうところだった。
ということで、しばらくはエレベーター恐怖症になった。
バスから見たToulouseの街
浮浪者の多さが目立った
Tolouseを1週間くらい楽しんだ。
次の行き先はアメリカで出会った友人と待ち合わせだ。