NEPAPI BLOG
海外移住したフリーランス夫婦
HurryとRachel

【旅行記】若かりし無謀な時の海外一人旅《パリをダッシュで観光》

この1年間旅行でいろんな国に行って様々な出身地の人に会った。

個々の人たちには当然のことながらそれぞれに個性があるので「〜人だからあんな人でこんな人」と括るのは賢明ではない。

とはいえ、それぞれの国には全体として見られる雰囲気ってものは存在する。

それが他国から見たその国に対する印象、イメージであり「〜人っぽい」とか「〜人だから」とかの表現に繋がる。

ちなみに私の鉄板のやりとりは・・・

私:私日本人だもん、日本人ってのはこんなだよ

外国人:自分で日本人っぽいって言う日本人は日本人っぽくないwww

というやつだ。

欧米の人の印象では、欧米に来る日本人は皆一様に「自分は日本人ぽくない」と言うことなのだと。

同様、私の目から見ての「欧米人はこんな人」系があったわけで、実際行ってみてぶち壊された事数知れず・・・。

そのうちの一つがシアトルで見たアメリカ人だ。

「日本人は世界でトップクラスの生真面目性格、アメリカ人はもっと自由気まま」的思考が私にはあったのだが、シアトルのアメリカ人は基本皆様、真面目で計画的で綺麗好き。

そしてサラもそう。

真面目な性格で計画をきっちりたてて下調べ完璧。

まず道路に出てから左右どっちに行くかを決めるような大雑把な私には、観光するにあたってなんとも心強い。

サラ:今日の予定はオルセー美術館とルーヴル美術館よ、ミュージアムパスを買いたいからまずルーヴルに行くわ

私:わかった

サラ:買ったらすぐにオルセーに走るわよ

私:先にルーヴル見るんじゃないの?

サラ:ルーヴルは広すぎるのよ、まずオルセーを見て残りを目一杯ルーヴルに当てなきゃ

私:おっしゃる通りにいたします!!

今日はとにかく走る日となった。

 

ルーヴルはどこを切り取っても美しい

 

ルーヴルとオルセーは目と鼻の先・・・とはいえいくらか離れている。

サラ:さぁ行くわよー

私:えー走るの・・・

私は信号が赤に変わりそうでも走ってまで間に合わせようという気概さえない人間なんだが、がんばったなぁ。

オルセーの中を早足で見て回った。

とはいえこの時はまだモネの「日傘の女」にしばらく見入るくらいの余裕はあった。

オルセーを2時間弱で見回ってルーヴルへ走る。

 

美術館のすぐ横を交通量のすごい道路が通っている

 

とりあえず何はともあれ「モナリザ」までダッシュだ。

美術館の中を徒競争の勢いで通り抜ける・・・が広すぎて迷う。

そして展示物の多さと重厚感が半端ない。

「モナリザ」に行かなきゃとは思っているのだが、二人揃ってあらゆる絵画の前で立ち止まってしまう。

そのようにしてからの「モナリザ」を見た時のあのなんともいえない脱力感・・・誰かわかっていただけるだろうか。

素晴らしい絵なのだ。

素晴らしい絵で知らない者はいないくらいに有名な絵なのだ。

・・・が「民衆を率いる自由の女神」や「ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠」を見上げて圧倒された直後、思ったよりも10倍くらい小さい尚且つ厳重なガラスで覆われたモナリザを見たものだから、こうなんかその・・・って感じになってしまった。

その後も急発進急停止を繰り返しなが館内を見て周り疲れ果てた頃に

サラ:ミロのヴィーナス見忘れたぁ

私:えっどこらへん?

サラ:すっごい遠いところ

私:これラストなら走ってもいいよ

ということで閉館時間が迫る中、ダッシュで見に行った。

こうして一日目の観光終了。

ちなみに私の一番のお気に入りはミイラのコーナー。

ミイラの作り方まで書いてあって熟読してしまった。

明日はヴェルサイユ宮殿へ。